【導入事例】Waves eMotion LV1 Classic & LV1 Controlが創り出す、Young the Giantのダイナミックなライブステージ
オーガニックなアンプラグドセットと、フルバンドによるエレクトリックセット。この全く異なる2つの要求に1台のコンソールでどう挑むのか? Young the Giantのツアーを支えるLloyd Williamsが、一体型システム「Waves eMotion LV1 Classic」と、新製品のフェーダー拡張ユニット「LV1 Control」を駆使した、過酷なステージミキシングの舞台裏を明かします。
2026.06.25
【Waves eMotion LV1 Classic とは?】
世界中のライブ現場や配信で愛用されるWavesのミキシング・エンジンを、強固なハードウェアへと完全統合した革新的なデジタル・ライブミキシング・コンソール。業界最高峰のスタジオグレードのサウンドと、使い慣れたWavesプラグインを極めて低いレイテンシーでライブステージに導入できる、エンジニア理想の一体型システムです。
実力派オルタナティブ・ロックバンド、Young the Giantの「In the Open」ツアー。FOHエンジニア兼ツアーマネージャーを務めるLloyd Williamsは、メインコンソール「Waves eMotion LV1 Classic」と、強力な相棒として加わったフェーダー拡張ユニット「eMotion LV1 Control」を携え、アコースティックとエレクトリックが鮮やかに交錯するダイナミックなステージを完璧にコントロールしました。
聖地レッドロックスで迎えたツアーファイナル:2つの異なるセットに挑む
今回のツアーは、バンドの多様な音楽性を表現するため、アンプラグド(アコースティック)セットと、フルバンドによるエレクトリックセットを交互に演奏するという非常にダイナミックなフォーマットが採用されました。ウィリアムズは、Waves eMotion LV1 Classic 1台でこの全く異なる2つの要求に応えました。
「アンプラグドセットでは、LV1 Classicを使ってFOH(客席側)からモニター(ステージ側)のミックスも一括で管理しています。そして、エレクトリックセットに切り替わるタイミングで、LV1のショーファイルを別システムへ変更し、モニター管理をステージ袖のシステムへと戻す運用を行いました」
— Lloyd Williams
新製品「eMotion LV1 Control」による、手元のフィジカルコントロール拡張
今回のツアー後半、Williamsのシステムには強力な相棒が加わりました。USBで簡単に接続できるフェーダー拡張ユニット「eMotion LV1 Control」です。
「このツアーを通じてLV1 Classicを愛用してきましたが、本番中、瞬時に掴める物理フェーダーがもっと欲しいと感じる瞬間が時々ありました。そんな中、Wavesチームから発売前のLV1 Controlを試す機会をもらったのですが、これが本当に素晴かった。USBで繋ぐだけで、瞬時に手元のコントロールを拡張できるんです」
— Lloyd Williams
アンプラグドセットを支える「オーガニックなミキシング」
エレクトリックセットでは、楽曲ごとの音色やルーティングを自動で切り替える「シーン(スナップショット)」を多用する一方、アンプラグドセットでは一切スナップショットを使わず、すべてDCAフェーダーによるリアルタイムな手動ミックスを行いました。
「私のメイン画面は、すべてのDCA、一部のドラムグループ、鍵盤、そして常に触り続けるメインヴォーカルなど、1ページに必要なものを集約しています。ただ、アンプラグドセットではバンド、特にアコースティックギターのダイナミクスが非常に有機的に変化します。
— Lloyd Williams
画面上のレイヤー(スクリーン領域)から隠れてしまっているチャンネルがあっても、LV1 Controlがあるおかげで、画面を切り替えることなく、瞬時に必要なフェーダーへ手を伸ばしてリアルタイムに音量バランスを微調整できるようになりました」
スタジオ音源の空気感をアリーナに再現するプラグイン・ワークフロー
ウィリアムズは、ヤング・ザ・ジャイアントの緻密なサウンドスケープを作る上で「絶対に外せない」と語るWavesプラグインを使いこなしています。
ツアー初日からキックとスネアの位相調整に使用。「これなしでは始められません」
すべてのインプットに使用し、ダイナミックに変化する帯域を正確に処理。
長年愛用しているテープサチュレーション。「マスターバスに挿入し、テープスピードやバイアスコントロールを使って、ライブサウンド全体に独自の温かみとまとまり(シェイプ)を与えています」
通常のゲートとしてだけでなく、ダッキングモードを活用し、他の楽器をサイドチェーン(トリガー)として設定。「不要なタイミングでマイクに音が回り込むのを完全にシャットアウトする、デュアルPSEゲートのような非常に興味深い使い方をしています」
マスターバスにインサートし、透明感のある引き算(および足し算)EQとして使用。「会場のPAシステムによって、どうしても欲しい音が鳴りきらない時の微調整に非常に役立ちます。音が全く濁りません」
エレクトリックセットのリードヴォーカルに使用。「スタジオ音源の緻密な残響質感を再現するため、これまでに2年間かけて約52個のスナップショット(曲ごとの専用リバーブデザイン)を構築しました。曲ごとにインプット/アウトプットのエコー、リバーブタイム、ルームサイズを完全に切り替えています」
「これ以外のコンソールを使う理由は見当たらない」
最新のLV1 Classicは、最大80のモノラル/ステレオチャンネル、つまり最大160インプットという圧倒的な拡張性を備えています。Williamsは現在約60チャンネルを運用していますが、今後の他アーティストとのプロジェクトも含め、この拡張性には大きな未来を感じていると語ります。
また、今回はコンソール本体に加え、優れた音質を誇る Waves Signature Preamps を搭載したステージボックス IONIC 24 を2台使用し、完璧なインプットステージを構築しました。
「一言で言えば、Waves eMotion LV1 Classicこそが、私の求めるコンソールの完成形です。これ以外のコンソールを使う理由はもう見当たりません。ツアーバスの中、ホテルの部屋、精度、そしてステージの上。このサイズとポータビリティ(携帯性)があれば、どこであってもすべての作業が完結します。
— Lloyd Williams
これを使ってモニターミックスを送った時の『インイヤー(IEM)の音が最高だ』というバンドメンバーからの評価も嬉しいですし、客席側(FOH)での鳴りにも100%満足しています。今必要なすべてが揃っており、今後のソフトウェアアップデートでさらに可能性が広がると思うと、ワクワクが止まりません」
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