SoundGrid Server
プラグインDSPサーバーを追加可能な、Ethernetを基盤としたオーディオ・ネットワーク・プロトコル
Waves SoundGrid(サウンドグリッド)とは、Ethernetケーブルを使用したネットワーク・オーディオの規格です。オーディオIO、DSPサーバー、コンソール用のIOカード、ステージボックスなど、最大16個のSoundGrid機器を接続し、ソフトウェアから柔軟にルーティング可能。スタジオはもちろん、安定性と長距離転送を活かしてライブ配信やアリーナクラスのライブまで、すでに世界中で使われています。
SoundGrid Extreme Server
第10世代Intel® Core™ CPU、洗練された工業デザイン、新機能を備えたこの超強力なDSPユニットは、ライブでもスタジオでも、何百ものSoundGrid対応プラグインをリアルタイムで難なく処理することができます。
SoundGrid Proton Server
Wavesの最も手頃なDSPサーバーであるSoundGrid Proton Server は、スタジオやライブでミキシングする際にコンピューターの負荷を軽減し、より多くのプラグインに対応するプロセッシングパワーを提供します。
SoundGrid Extreme Server-C
第10世代 Intel® Core™ CPU、洗練されたデザイン、新機能を備えたこのパワフルかつコンパクトなDSPユニットは、ライブやスタジオで数百のSoundGrid対応プラグインをリアルタイムに処理することが可能です。
SoundGrid Mobile Server
SoundGrid Mobile Serverはバックパックに余裕を持って収まるSoundGridサーバーです。長距離の移動、小規模なライブやスタジオでのミキシングにその威力を発揮します。どこにでも連れていける、プラグイン・プロセッ
解説:Ethernetを使ったオーディオ・ネットワークとは
従来の接続方式 ─ コンピューターとオーディオ・インターフェイスを繋ぐ手段として真っ先に思い付くのは、USBやThunderBoltでしょう。それぞれの規格は世代を重ねるごとに転送速度と容量を向上させ、オーディオ・インターフェイスも規格の進化に追いついてきました。
オーディオ・オーバーIP (AoIP)─ それとは別のオーディオ・インターフェイスの接続方式として、最近注目を集めているのが、Ethernetケーブルを使用したネットワーク・オーディオの規格です。Ethernetケーブル自体は昔からITの世界では無くてはならないものですが、それをオーディオ伝送に応用したのがオーディオ・オーバーIP (AoIP) と総称される様々な規格です。
端的に表現すると、オフィスのコンピューターとサーバーを接続するように、複数のオーディオ・インターフェイスとコンピューターを相互に接続できるようになります。USBやThunderBolt接続にくらべて、ケーブルを長くできる、複数の機器を簡単に接続できる、ケーブル一本で多くのチャンネルを伝送できることから、まず大型ホールやスタジアムなどの音響設備で導入が進み、浸透してきました。
技術的な仕様やよく使われる用途に違いはありますが、DANTE, AVB, REAC, RABENNAなどのもオーディオ・オーバーIP (AoIP)を使った伝送プロトコルで、SoundGridも数ある伝送プロトコルの一つです。
DSPサーバーを組み込める、唯一のオーディオネットワーク規格
それぞれに得意分野の異なるEthernetケーブルを使ったオーディオ伝送規格の中で、SoundGridの最大の特徴は、ネットワーク内にプラグイン処理能力を提供するDSPサーバー、SoundGridサーバーを追加できることです。
これにより、スタジオでは、Mac/PC本体のCPUによるプラグイン処理に加えて、SoundGridサーバーを接続することで、追加のプラグイン処理能力を提供します。ライブミックスでは、ほとんどのライブ用コンソールにWavesプラグインをインサートすることが可能になり、eMotion LV1のようにライブコンソールとしての機能をSoundGridサーバーに持たせることも可能です。
最大512プラグインを起動可能なサーバー処理能力
SoundGridサーバーには用途や規模に応じて複数のモデルが用意されています。64ch以上でプラグイン処理が必要な場合はExtreme Server-C、ノートパソコンと一緒に持ち運ぶなら手のひらサイズのMobile Serverが最適です。
SoundGrid Extreme Server-C 最も処理能力の高い2UラックマウントSoundGrid DSPサーバー。eMotion LV1のプロセシングエンジンやSuperRackで64ch以上使用する場合に最適 |
DiGiGrid IOS-XL 第6世代のIntel Corei7を搭載。8マイクプリ入力と6ライン出力も装備しているため、eMotion LV1のプロセシングエンジン兼FOH I/Oや、スタジオでのオーディオI/Oとして最適 |
SoundGrid Server One-C 32ch程度のミキシングやライブミックスに最適な、2UハーフラックサイズのSoundGrid DSPサーバー |
SoundGrid Mobile Server ミキシング/レコーディング時のCPUパワー追加や小規模のライブ配信に最適な、最もコンパクトなSoundGrid DSPサーバー |
SoundGrid Proton Server 16ch程度のミキシングやライブミックスに最適な、1UハーフラックサイズのコンパクトなSoundGird DSPサーバー |
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価格 | 498,300 | 774,400 | 357,500 | 258,500 | 168,300 |
CPU | Intel® Coffee Lake i7 8 Core | Intel® Skylake i7 8 Core | Intel® Coffee Lake i3 4 Core | Intel® Skylake Core™ i5-6200u | CPU: Intel® Celeron® |
RAM | 8 GB | 8 GB | 8 GB | 4 GB | 4 GB |
レイテンシー | 0.8 ms | 0.8 ms | 0.8 ms | 0.8 ms | 0.8 ms |
サンプルレート | 44.1、48、88.2、96 kHz | 44.1、48、88.2、96 kHz | 44.1、48、88.2、96 kHz | 44.1、48、88.2、96 kHz | 44.1、48 kHz |
SuperRack & MultiRackベンチマーク |
API 2500 (mono) : 512個 @48 kHz 414個 @96 kHz C6 (mono) : 178個 @48 kHz 88個 @96 kHz CLA-2A (mono) : 429個 @48 kHz 192個 @96 kHz IR-Live Convolution Reverb (stereo) : 90個 @48 kHz 37個 @96 kHz |
API 2500 (mono) : 512個 @48 kHz 414個 @96 kHz C6 (mono) : 173個 @48 kHz 85個 @96 kHz CLA-2A (mono) : 448個 @48 kHz 218個 @96 kHz IR-Live Convolution Reverb (stereo) : 75個 @48 kHz 36個 @96 kHz |
API 2500 (mono) : 498個 @48 kHz 250個 @96 kHz C6 (mono) : 138個 @48 kHz 55個 @96 kHz CLA-2A (mono) : 453個 @48 kHz 116個 @96 kHz IR-Live Convolution Reverb (stereo) : 73個 @48 kHz 34個 @96 kHz |
API 2500 (mono) : 264個 @48 kHz 131個 @96 kHz C6 (mono) : 70個 @48 kHz 33個 @96 kHz CLA-2A (mono) : 150個 @48 kHz 72個 @96 kHz IR-Live Convolution Reverb (stereo) : 22個 @48 kHz 13個 @96 kHz |
API 2500 (mono) : 62個 @44.1 kHz C6 (mono) : 27個 @44.1 kHz CLA-2A (mono) : 62個 @44.1 kHz IR-Live Convolution Reverb (stereo) : 8個 @48 kHz |
eMotion LV1 64chのDSPエンジンとして使用した場合、全入出力ChにeMo D5 Dynamics、eMo F2 Filter、eMo Q4 Equalizerプラグインをインサートした状態で平均CPU使用率は26%、全くプラグインを使わない状態で平均CPU使用率は11%。(Latency Optimizedモード, レイテンシー0.8 ms設定時) | eMotion LV1 64chのDSPエンジンとして使用した場合、全入出力ChにeMo D5 Dynamics、eMo F2 Filter、eMo Q4 Equalizerプラグインをインサートした状態で平均CPU使用率は30%、全くプラグインを使わない状態で平均CPU使用率は13%。(Latency Optimizedモード, レイテンシー0.8 ms設定時) | SuperRackのDSPエンジンとして使用した場合、全入出力chにeMo D5 Dynamics、eMo F2 Filter、eMo Q4 Equalizer、F6 Floating-Band Dynamic EQプラグインをインサートした状態で平均CPU使用率は23%。(32chモード、Latency Optimizedモード、レイテンシー0.8 ms設定時) | StudioRackを使ってDAWのプラグインDSPとして使用した場合、32chにeMo D5 Dynamics、eMo F2 Filter、eMo Q4 Equalizer、F6 Floating-Band Dynamic EQプラグインをインサートした状態で平均CPU使用率は30%。(レイテンシー0.8 ms設定時) | SuperRackのDSPエンジンとして使用した場合、全入出力chにeMo D5 Dynamics、eMo F2 Filter、eMo Q4 Equalizer、F6 Floating-Band Dynamic EQプラグインをインサートした状態で平均CPU使用率は42%。(32chモード、Latency Optimizedモード、レイテンシー0.8 ms設定時) |
スタジオとライブシステム。そのどちらにも対応
For Studio Use:プラグインのDSP処理、超低レイテンシー、柔軟なルーティング
スタジオで使う場合の最もシンプルなセットアップ例です。SoundGrid Studioソフトウェアが各種DAWとSoundGrid Studioの間の橋渡しを行い、StudioRackをDAW上のプラグイン・スロットに立ち上げることで、SoundGridサーバー上でプラグイン処理が行えます。SoundGrid Studioにはシンプルなミキサー機能も備わっており、超低レイテンシーでプラグイン処理された信号をミュージシャンに返したり、複数のモニター・コントロールも可能です。
For Live Use(デジタルコンソールにプラグインを追加する)
ライブ用のデジタルコンソールにWavesプラグインをインサートするための接続例です。SuperRackソフトウェアが、SoundGridサーバーで処理されるプラグインを、プラグイン・エフェクト・ラックのようにコントロールする役割を担います。信号の断絶が許されないライブサウンドの本番では、万一のトラブル時に備えて、SoundGridサーバーをもう一台追加することで、エフェクト・ラックを二重化することができます。
For Live Use(デジタルコンソールとして使う)
全ての入出力にWavesプラグインをインサート可能な中型のライブ・コンソールとしてSoundGridサーバーを使う場合の接続例です。eMotion LV1ソフトウェアがSoundGridサーバーで処理されるミキシングとプラグインの「コントロール・サーフェィス」の役割を担います。信号の断絶が許されないライブサウンドの本番では、SoundGridサーバーをもう一台追加することで、ミキサー内の全ての処理を二重化することができます。
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