リズム隊のミックスTips! – Vol.8 トラックダウン編
おかげさまで好評連載中の「リズム隊のミックスTips」。ここまでドラム、ベース、ギターと各楽器を処理する手順をご紹介して参りましたが、今回はいよいよファイナルとなる「ミックスダウン編」です。
2020.01.01
マスターフェーダーにインサートされたプラグインは、コンプ(WAVES V-Comp)、EQ(WAVES V-EQ4)、リミッター(WAVES L2)の3つ。それぞれのプラグインは「何を目的に」使用されているのか、順を追って確認しましょう。
最初のコンプ(WAVES V-Comp)で、佐藤洋介さんはしきりに「一体感」という言葉を使用されています。何をもって一体感を演出できるのか、音の変化とともにチェックしましょう。また、コンプはインプットボリュームによって掛かり方が変わるプロセッサーです。どのようなバランスで入力されているのかも合わせて確認してみてくださいね。
次にEQ(WAVES V-EQ4)です。ここも「何を目的に」「どの辺り(周波数)を」「どれくらい」動かしているのか、映像とともに確認してみてください。闇雲なEQは(EQに限りませんが)、元のサウンドの良さを破壊することにも繋がりかねません。エンジニアがEQを使うのは、当然かける理由があるからです。ミックスをする際のEQの使い方は、音作りをする時のEQとは少し違った着目(耳)点が必要です。ここでは、その感覚を養いましょう。
最後にマスターリミッターのL2です。佐藤洋介さんは他にもWAVESのL3やL3-16もお持ちですが、ここではあえてL2を使用されています。どういった観点からL2をセレクトしたのか、また、どれくらいの掛かり具合で使用しているのかをチェックです。
最後には、ここまでのプロセッサー3つの「アリ・ナシ」を比較しています。それぞれのプロセッサーがサウンドのどこに影響を及ぼしているか、佐藤さんの解説に耳を傾けてみてください。
……と、ここまで処理を行ってきましたが….全てのプロセッサーの解説が終わってしまったようです。
ありきたりな前フリをしたところで、次回は最終回。トラックダウン後編です。どんな処理が残っているのでしょうか?
講師プロフィール
人気記事
リズム隊のミックスTips! – Vol 3 スネア処理編
好評連載中、オフィスオーガスタの佐藤洋介さんによる「リズム隊のミックスTips」。今回は3本目となるスネア処理編です。BFD3を使用したTips記事ですが、他社のドラム音源でも、実際のドラムレコーディングでも有効
これさえあればボーカルは完璧、なツールボックス「Vocal Production」
ボーカル処理は多くの方の悩みのタネ WAVESは現在220種以上のプラグインを取り揃えていますが、その中で最も人気があるのはボーカル処理に関わるツール。お問い合わせでも「ボーカル処理に使いたいのですが、
もう部屋鳴りに悩まない。AIが不要な反響音を除去〜Clarity Vx DeReverb〜
ナレーションやボーカルを録音した際に、部屋の響きで言葉が聞き取りにくかったり、「部屋鳴り感」が強く出て映像や楽曲となじまなかった…そんな経験はありませんか?レコーディングスタジオのように本格的な吸音処
良いミックスの第一歩は「音を見る」こと![PAZ] - Waves Genius
生録音のベースにコンプレッサーをかける前に - Waves Genius
DAWの「ゲイン・ステージング」とは? 音量管理で、より良いミックスに
透明感とパンチを兼ね備えたミックスを実現するために必要なものは、ミックステクニックやエフェクトだけではありません。「良いミックス」とは、トラックとミックスの正しいレベルを設定することから始まります。今
人気製品
Abbey Road Chambers
美しいナチュラルチェンバーリバーブから近年人気が急上昇しているディレイカスケードなど、アビーロードの第二スタジオに設置されたエコーチェンバーの豊かなサウンドは今や伝説となっています。長年に渡って失われ
AudioTrack
4バンドの完全パラメトリックEQ、コンプレッサー、ゲートを搭載、省スペースのオールインワンウィンドウを備えたオリジナルのチャンネルインサート・プラグインです。 AudioTrackのパラメトリック4バンドEQは、ベル
CLA Vocals
Waves Artist Signature Seriesは、世界のトッププロデューサー、エンジニアとのコラボレーションにより生まれた目的別プロセッサーシリーズです。全てのSignatureシリーズプラグインは、アーティストの個性的なサウ
Clavinet
スティービー・ワンダーの「Higher Ground」や「Superstition」、ビリー・ブレストンの「Outta Space」など、ファンキーな音楽にクラビネットの音を取り込んだヒット曲は数多くあります。1970年代、ファンキーなディ
CLA Drums
Waves Artist Signature Seriesは、世界のトッププロデューサー、エンジニアとのコラボレーションにより生まれた目的別プロセッサーシリーズです。全てのSignatureシリーズプラグインは、アーティストの個性的なサウ
Clarity Vx Pro
Clarity Vx Proは声専用のリアルタイムノイズリダクションです。Waves Neural Networks®を搭載し、複数のノイズ除去タスクを1度に実行。一瞬の分析でダイアログをアンビエンスから分離し、わずかな作業時間で、ノイ
CR8
Waves CR8 Samplerは非常にパワフルで使いやすいサンプラーです。クリエイターにとって「美味しい」サウンドをすばやく生み出すことができます。 サンプラーの中には、機能は豊富でも操作が複雑で理想の音にたどり着
dbx 160 compressor / limiter
オリジナルのdbx® 160は、1970年代の他のコンプレッサーと比べ、非常に歪みが少なくクリーンなサウンドで、特にドラムのコンプレッサーとして評価されてきました。入力信号に素早く反応するdbx 160コンプレッサーは