Smack Attackを使ったリバーブなじませテクニック - Waves Genius
2023.10.17
トランジェントシェイパーの類は、アタックの検知するアルゴリズムによって動作と個性が違うわけですが、今回紹介するSmack Attackは明快なディテクターとカーブの調整幅がかなり広く、思い切った作りこみが可能です。 ナチュラルで破綻しにくいタイプではなく、かなり思い切った音作りに真価を発揮するトランジェントシェイパーだと思います。Wavesらしい明快なUIでがつがつ削ったり足したりしてみましょう。
Smack Attackのパラメーターの肝は、sensitivityです。画面上部の波形表示を見ながらディテクターが動作するポイントを調整することができるので、とても調整がしやすいです。AttackとSustainの動作をひっかけたいポイント(実質スレッショルドですね)を選んで強調したりひっこめたり。動作のカーブの傾向を3種類から、そのカーブの長さもバリアブルに調整可能で、コンプレッサーでは絶対できない過激な音作りまでが可能です。
私がよく使う方法は、センドリバーブの前段にSmack Attackでアタックをガッツリ削り、リバーブが響きすぎないようにするやり方です。リバーブ音としては自然ではありませんが、ルーム感を強く出したいけれど、原音のアタックは埋もれず残したい場合に効果を発揮します。昨今のリバーブはダッカーがついていたりしますが、ダッカーをつかうよりはこの方法の原音となじみやすいと思っています。
コンプレッサーのモードは通常のコンプレッサーのモードの他に、サイドチェインフィルターを設定できるDE-ESS WIDEモード、広域にフォーカスしてコンプレッションするDE-ESS H.F.があります。サイドチェインフィルターを設定できる範囲が下は800Hzまであり、ボーカルの飛び出る中域だけに反応させるような使い方も可能。
このSmack Attackの特徴は、なんといっても使いやすさと効きの分かりやすさですね。ぜひ試してみて下さい。
実際に使って解説した動画はこちら
プロフィール
製品情報はこちら
Waves Creative Access購入はこちら
220種を超えるWavesプラグインを常に最新の状態で使用し、トップクリエイターや世界中のユーザーとAIプリセットを共有できるStudioVerseを使用できるWavesの新しいプラグインのサブスクリプション・プランです。Wavesの全プラグインを使用できるWaves Ultimate、110種のプラグインを使用できるWaves Essentialの2つのラインナップで、1ヶ月から1年まで使用したい期間に併せたプランからご利用いただけます。
StudioVerse
「知識の壁」を破る革新的なAIサーチ機能を搭載したプラグインチェイン・プリセットコミュニティ
BSS DPR-402
12のモードを組み合わせて多彩なダイナミクス処理が可能 BSS® DPR-402ダイナミクス・プロセッサーは、そのパンチ感と多様な用途に対応する万能さから、長きにわたりスタジオ、ライブ、ブロードキャストの現場でエン
人気記事
WAVES シングルプラグインピックアップ:Center
ミックスは「LとR」の他にもっと使えるスペースがある? 一歩進んだミックスやマスタリングの手法を学ぼうとすると、おそらく「M/S処理」という単語にたどり着くことでしょう。L(左)とR(右)のステレオとは
「立体感がない」なんて言わせない。Brauer Motion
まず、あなたのお気に入りの曲をじっくりと聞いてみてください。例えば、パーカッションやギター、シンセサイザーの音がその楽曲にあるとします。その音が「どこ」で鳴っているのかじっくり聞いてみてください。よく
ミックスの奥行きは、自由にデザインできる
ミックスの勉強をしていると様々な壁にぶつかることが多々あるかと思いますが、そのうちの1つが「奥行き」というワードでしょう。私たちが普段行っているミックスは、L(左)とR(右)のステレオ環境。各トラックの
ディエッサーを使って甘いギターサウンドを作ろう!
実はDeEsserは、ボーカル以外にも有効なツールなんです。レコーディングやアンプ・シミュレーターでのギターサウンドをより甘く、より暖かいトーンを得る使い方をご紹介します。
耳を鍛えるプラグイン?
スタッフHです。先日、友人からこのような話を聞きました。「このあいだ発売されたばかりのWAVES Greg Wells Signatureを買った。今まで何年もかけて、いろいろなツールを使って、勉強もして、たくさんのプラグイン
自宅でのボーカル録音 #3: 録音のクオリティをあげるアクセサリー
前回までの記事を読んでいただいた方の中には、マイクを選んで、オーディオインターフェイスも手に入れて。他にどんなものが必要なのか?自分の部屋でこのまま録音して大丈夫なのか?と、不安に思うこともあるでしょ
人気製品
Abbey Road Chambers
美しいナチュラルチェンバーリバーブから近年人気が急上昇しているディレイカスケードなど、アビーロードの第二スタジオに設置されたエコーチェンバーの豊かなサウンドは今や伝説となっています。長年に渡って失われ
Abbey Road RS124 Compressor
まさにアビー・ロード・スタジオで行われた、ビートルズの全てのレコーディングで聴けるトーンを。2つの異なる「フレーバー」を選択できるこのクラシックな真空管コンプレッサープラグインは、アビー・ロード・スタ
Bass Fingers
ベースの奏法の中でも最も微細なニュアンスを表現するフィンガーピッキング(指弾き)を再現。リアルなサウンドのベースラインや経験豊富なベースプレーヤーの個性的なサウンドを、キーボードで直感的に演奏すること
API 2500
API 2500はAPIパンチ感とAPI独自のトーンを得られる、ダイナミクス・プロセスツールです。デュアルチャンネル・デザインにより、API 2500は1つのコンプレッサー設定で2つの独立したモノ・チャンネルとして動作させる
API 560
ブースト/カット量でQ幅を自動調整するAPI独自のプロポーショナルEQを搭載、精密な処理とアナログ感を兼ね備えたグラフィックEQ
Bass Slapper
かつてないほどのディテールとリアリスティックなサウンドを持つスラップ・ベース・プラグインが誕生しました。熟練プレイヤーのようなニュアンスとアーティキュレーション、そのすべてを生み出すことができます。ス
Brauer Motion
いくつものグラミー賞を重ねてきたミキシング・エンジニア、マイケル・ブラウアーほど、ミックスにエモーショナルな動きを加えることに長けた人物は多くありません。コールド・プレイ、ジョンメイヤー、ジェイムス・
C4 Multiband Compressor
C4は、マルチバンド・ダイナミクス・プロセッシングのパワーハウス。あらゆるダイナミクス処理をマルチバンドで解決します。4バンドのエクスパンダー、リミッター、コンプに加え、ダイナミックEQとスタンダードなEQ