キックドラムのEQ処理:キホンのキ
ミックスの中でキックドラムを適切に表現するためには、サブ、ローミッド、アタックの3つ要素が必要です。ここでは、ミックスに合わせてキックドラムを適切にイコライジングする3つの基本的なステップをご紹介します。
2021.04.27
1. サブ・スランプ(重低音)を強調する。
キックドラムが胸に響くような強烈なパンチ感を得るためには、通常40hzから100hzの間にある基本周波数を強調する必要があります。Waves Q10 EQを使って、カーブフィルターでこの範囲を読み取りスイートスポットを見つけ、ブーストしましょう。
2. キックのローミッド(中低音)を強調する。
キックの音は、深みはでましたが、もう少し肉付けが必要です。おそらく基本的な周波数は存在しますが、倍音が不足しているのかもしれません。Waves Renaissance Bassをキックドラムに挿入し、周波数スライダーを基本周波数に合わせ、強度を好みに応じて調整しましょう。
3. アタックの強調
この時点で、キックはリッチでヘビーなサウンドになっているはずですが、ミックスから飛び出すためのアタック感は不足しているかもしれません。Waves Scheps 73をキックドラムに挿入し、ミックスの状況に応じてミッドレンジ周波数ノブを調整します。1k~8kの間でブーストすると、サウンドに必要なアタックが「前に」出てきてくれます。
キックドラムのEQ処理いかがでしょうか?
基本的な事柄ではありまますが初心者の方にとっては重要なことであり、経験者の方にも再確認ということで大切なことだと思います。
さぁデスクに向かってミックスを始めましょう!
人気記事
ボーカルにとりあえずCLA76 - Waves Genius
なぜプロのエンジニアは伝説のアナログコンプレッサーを選ぶのか?
この記事では、伝説的なアナログスタイルのコンプレッサーを紹介しながら、多くのミキシング・エンジニアが好んで使用する理由や、ミックス・マスタリングで最適に活用できる場面について解説していきます。
ベーシックなボーカル処理を再確認しよう
今回ご紹介するのは、人気のMixがうまくなるTipsより、「ベーシックなボーカル処理を再確認しよう」です。
ギターとドラムのミックスを秒で解決するWAVESシグネチャーシリーズ【CLA & Eddie Kramer編】
スタッフEbです。ロックの楽曲をミックスするとき、熱いギターサウンドとパワフルなドラムを表現するために、プラグインをいろいろと試行錯誤しています。「ロックギターやドラムに特化された専用のプラグインがあれ
調整されたスタジオの音響空間をヘッドフォンの中に再現する。Nx Virtual Mix Room
「WAVES NXはミックスに新しい視点を与えてくれました。さまざまな環境でどのように音が聞こえるのかが分かり、今まで気がつかなかったことに気づくことができます」そう語るのはサウンドデザイナーのGraham Reznick
リズム隊のミックスTips! – Vol 3 スネア処理編
好評連載中、オフィスオーガスタの佐藤洋介さんによる「リズム隊のミックスTips」。今回は3本目となるスネア処理編です。BFD3を使用したTips記事ですが、他社のドラム音源でも、実際のドラムレコーディングでも有効
人気製品
Berzerk Distortion
ワイルド、クレイジー、クリエイティブなディストーションのための強力なプラグイン。全10種類オリジナルのディストーション波形、アドバンスドフィードバック、ピッチ、ダイナミクス、サイドチェイン、M/Sプロセッ
CLA Epic
ミックス界のレジェンドであるクリス・ロード・アルジが所有する最高のスタジオ機材をベースにした、それぞれ4つのお勧めディレイとリバーブを1つのプラグインにまとめました。 ブレンド、レイヤー、内部的にエフェ
Clarix LB
Clarix LB は、放送配信向けの音声に特化したAIノイズリダクションプラグインです。環境雑音をリアルタイムで除去し、屋外ロケやリポーター、ライブ配信など、ライブ音声のトリートメントに最適です。
Sibilance
Wavesが新たに開発した革新的なOrganic ReSynthesisテクノロジーから、限りなく透明に近いボーカル・ディエッサーが誕生しました。耳ざわりな”S”サウンドを、ありえないほどの速さでかつ質感を損なわずに除去する。
SSL E-Channel
SSL E-Channel 伝説のエンジニア、ジョージ・マーティンを迎え1983年に開発されたSSL 4000Eコンソールに搭載されたチャンネルストリップを再現。ハイパス/ローパスフィルター、4バンド・パラメトリックEQを備えるEQ
StudioRack
最大8個のプラグインを組み合わせたオリジナルのチャンネルストリップを作成可能なプラグイン。その他にも周波数帯ごとにプラグインをインサート可能なマルチバンドスプリット、モノ・ステレオ・M/Sでパラレル・プロ
Sync Vx
音楽制作で誰もが経験する悩み「バッキングボーカルやダブルトラックをリードボーカルに完璧に揃えるための、果てしない手作業」わずかにズレたボーカルトラックが、プロフェッショナルな仕上がりとアマチュア感の分
OneKnob Series
ノブ一つ回せば、ボタン一つ押せば、どんなトラックもそれだけで最高のサウンドに仕上げてくれる。まるでSFに出てくる未来の道具。それはミュージシャンやプロデューサーだけでなく、エンジニアにとっても夢のような