ミックスに「栄養」を!Vitaminでミックスを再構築。耳の使い方を学ぶTips
2014年春にWavesが突如としてリリースしたプラグイン、Vitamin。おおよそプラグインの名前らしくない、一見するとどんなプラグインなのかも分からないこのツールは、ただ単にリリースされただけでなく、WUP期間内のGold / Platinum / Diamond / Horizon / Mercuryバンドルをお持ちのユーザー「全員」に無償提供されたという事でも話題となりました。
2020.01.01
Wavesプラグイン、Vitamin。おおよそプラグインの名前らしくない、一見するとどんなプラグインなのかも分からないこのツール。ぱっと見た感じは、マルチバンドのコンプのような、EQのような…やっぱり何者なのか詳しくは分かりません。そこでこんなビデオをご紹介します。
Vitamin イントロダクション
ビデオでも触れられている通り、Vitaminは単なるEQ、単なるコンプ、単なるサチュレーター、単なるステレオイメージャーではありません。それらを複合して、各バンド毎に調整できるようにした新しいツールなのです。Vitaminは何でもできます。
- キックに重さを出したいけど、EQでただブーストしただけではブーミーになるだけ。欲しいサウンドのイメージはあるんだけど…
- ミックスの中で埋もれない、ベースラインが見えるようなサウンドに仕上げたい。「パンチ感」ってどうやって出すの?
- ドラムをまとめたステムミックス、かなりいい仕上がりになっているんだけど、ほんのちょっとだけ高域のハリ、伸びがほしい。また、キックやフロアタムがあるローエンドの「左右の広がり」を抑え、ミックスの濁りを減らしたい。
- 友人にお願いして送ってもらったシンセトラック。低域から高域まで伸びた奇麗なサウンドを作ってくれたけど、自分のトラックと合わせてみると質感がまるで違う(もちろん、この処理こそがミックスの楽しみです!)。全帯域のバランスを一括で再構築するにはどうしたら…
- ギターの処理。EQでブーストするだけではダメで、帯域を絞った処理が必要な事も分かってる。でも、ただカットしただけでは魅力が無くなってしまう…。左右のパンニングは?
- クリーントーンのギター。ギター単体ではいい音しているのに、ミックスに入れた途端にしょぼくなってしまう。ごく僅かに歪ませて、少しクランチ感を出したいけど、ディストーションプラグインやアンプシミュレーター系だとまるで違うギターサウンドになってしまう。
- タイトに仕上げたいアコースティックギター。EQやコンプではなく、録ったそのままの質感を生かしてミックスに使える音に仕上げられないか?
- 大好きなマイクとこだわりの機材で録音したボーカル。サウンドに不満はないけど、ミックスの中に入れたときのパンチ感や、空気感の調整をしたい。素材をさらに魅力的に磨き上げるには…?
- マスターチャンネル。各楽器のバランスはよく取れている。最後に「ごく僅かな」質感の調整と、ローエンドをモノラル化する作業だけを行いたい。
….と、もちろんこれらは一例ですが、Vitaminはこういったミックス作業に欠かせない処理を1つのプラグインで行う事ができます。ここでは、EQやコンプ、その他のプラグインを一切使わずに、Vitaminだけで各トラックを処理するというチュートリアル・ムービーを2つご紹介しましょう。
ムービーはかなり長編。前編はドラムの処理、後編はベース、エレクトリックギター、アコースティックギター、ボーカル処理。それぞれ10分を超えますので、お時間のあるときにゆっくりご覧くださいね。
Vitamin チュートリアル 前編
Vitamin チュートリアル 後編
いかがでしたか?もちろんこのチュートリアルムービーは、Waves Vitaminがあるからこそできる内容ですが、それぞれの処理中に語られる「ここにパンチ感」とか「オイシイところを探す」といった作業は、ミックスそのものの参考になると思います。「耳の使い方を学ぶ」いいチュートリアルです。
Waves Vitaminは、単体でご購入いただけるほか、Waves Gold / Platinum / Diamond / Horizon / Mercuryの各バンドルにも収録されていますので、ぜひチェックしてみてくださいね。
製品情報はこちら
人気記事
ギターとドラムのミックスを秒で解決するWAVESシグネチャーシリーズ【CLA & Eddie Kramer編】
スタッフEbです。ロックの楽曲をミックスするとき、熱いギターサウンドとパワフルなドラムを表現するために、プラグインをいろいろと試行錯誤しています。「ロックギターやドラムに特化された専用のプラグインがあれ
リスニングスキルを向上させる7つのヒント
プロダクション、ミキシング、マスタリングのセッションでは、正確なリスニングスキルがアマチュアとプロの差と言っても過言ではありません。音楽理論、プラグイン、ハードウェアを超えて、音楽制作には鋭く正確なリ
ベースサウンドは千差万別
スタッフHです。私は仕事柄、さまざまなクリエーターの方やエンジニアさんとお会いしてお話を伺うことがあるのですが、それぞれの方のセッションファイルを拝見させていただく際に必ずチェックしているのが、ベース
Waves Curves EquatorとIDX Intelligent Dynamicsプラグインの違いとは?
Waves Curves EquatorとIDX Intelligent Dynamicsは、どちらも音のインパクトやクオリティを向上させる設計になっています。この記事では、それぞれのプラグインがどのように機能するのか、どんな場面で、なぜ両方を
色々なノイズを簡単に消したいときは - Waves Genius
激しく歪ませながらヌケもいい迫力のあるボーカルサウンドを作る方法 - Waves Genius
人気製品
Abbey Road RS124 Compressor
まさにアビー・ロード・スタジオで行われた、ビートルズの全てのレコーディングで聴けるトーンを。2つの異なる「フレーバー」を選択できるこのクラシックな真空管コンプレッサープラグインは、アビー・ロード・スタ
Bass Rider
Bass Riderは、ベースのトラックにインサートするだけでレベルを自動的に調整する、画期的なプラグインです。人気のプラグインVocal Riderと同じく、使い方もシンプルなBass Riderは、コンプレッサーとは違って、ベ
Center
ファイナルミックスやマスタリングに最適なWaves Centerは、サイドコンテンツ(L/R)からファントムセンターコンテンツを分離させる革新的な新プロセッサーです。Centerを使えば、ファントムセンターをゼロにでき、
C1 Compressor
コンプレッション、エキスパンジョン、ゲート処理まで対応する、フル機能のダイナミック・フィルタリング・プロセッサーです。
Clarity Vx DeReverb
AIを使って、どんな部屋でも、どんなボーカルでも使えるようにしましょう。Clarity Vx DeReverbがその作業を代行し、プロフェッショナルなサウンドのボーカルとダイアログのレコーディングを瞬時に、最高の忠実度で
CLA-76
CLA-76 Blacky / Bluey は、60年代半ばに発売されたクラスAラインレベルリミッターアンプの異なる2つのバージョンにインスパイアされています。"Blacky"と"Bluey"の両バージョンも、オリジナル機と同様にスタジ
Doppler
ドップラー効果だけでなく周波数、速度、音源からの距離をピンポイントの正確さでコントロール。
J37 Tape
J37テープ・サチュレーション・プラグインは、WavesとAbbey Road Studiosの協力によって誕生したテープ・サチュレーション・プラグインです。現代音楽の偉大なマスターピースの録音に使われてきた機械そのものを正確