Waves LV1 導入事例:出原 亮 氏(福山Cable / イマーシブエンジニア)
Waves eMotion LV1 / LV1 Classic を導入されたユーザーの、ライブサウンド現場での活用事例をご紹介します。
2026.06.08
出原 亮 氏(福山Cable / イマーシブエンジニア)活動エリア:広島県福山市
Q1:現在、Wavesシステムを使用している主な現場や用途について具体的にお聞かせください。
常設機としては、ライブハウス「福山Cable」のメインコンソールとして導入しており、ライブイマーシブのトリートメントおよびミックス用途で使用しています。 また仮設PA用としても非常に重宝しており、音楽フェスの現地卓をはじめ、学園祭、ショッピングモールのイベントなど、現場の規模を問わずさまざまなシチュエーションでLV1を愛用しています。
Q2:Waves eMotion LV1を導入した理由やきっかけは何でしたか?
普段の業務で音源制作やレコーディングも行っているため、もともとWaves製品には昔から馴染みがあり、SoundGridシステムも発表当初から注目していました。 そんな中、リアルタイムの配信ミックスを行う案件があり、「Waves LV1を使えば、理想の音に最短で近づけるのではないか」と考え、デモ機をお借りしたのが直接のきっかけです。実際に使用してみたところ、予想以上にハンドリングが良く、イメージ通りのオペレーションが行えたため、すぐに購入を決意しました。
Q3:他のデジタルコンソールと比較して、Waves eMotion LV1が優れていると感じる点は何ですか?
まずは、ミックスバスの「淀みの少なさ(分離感の良さ)」です。デジタルミキサーの中には、音を混ぜていくと団子状態になってしまう機種もありますが、LV1はそれが非常に少なく、フォーカスしたい音がしっかりと見えてきます。さらに、課題解決に直結するプラグインが豊富に揃っているため、最短ルートで適切な処理が行える点も強みです。
また、GUIとタッチパネルの親和性も圧倒的です。他社製品でもタッチパネル化は進んでいますが、LV1は最初から「タッチでの操作」を前提に設計されているため、非常にフィジカルにフィットします。 従来の「タッチで選択して、物理ツマミを握って増減させる」という2ステップの動作に比べ、LV1の「タッチしてそのまま画面上で増減させる」操作は無駄な動作が介在しません。自身の感覚と同期した、直感的な調整が可能になります。
Q4:Wavesシステムを導入してから、現場の作業環境や音作り、ワークフローはどのように変化しましたか?
コンソールのデフォルト設定(HPF、Dyn2系統、4Band EQなど)の枠組みに縛られなくなったことが大きいです。自分が理想とするチャンネル・ストリップから音作りをスタートでき、ドラム用、ボーカル用といった具合に、必要なプラグイン・チェインを完全に自由な発想で構築できます。
この仕様はエンジニアの「思考の流れ」と非常に親和性が高く、音作りにおける限界値を1段階も2段階も引き上げてくれました。「コンソールで可能なこと」と「思考・フィジカルのスピード」が掛け合わさることで、アウトプットされるクオリティが大きく変化したと実感しています。
Q5:eMotion LV1の機能の中で、特に便利だと感じた機能や、よく使用する機能は何ですか?
設定を含めたプラグインのコピー&ペーストが、ドラッグ&ドロップで簡単に行える点は非常に便利で、現場での素早い対応を支えてくれています。 また、自動処理系プラグインや、音場補正ツールのTRACT System Calibration はもちろんですが、eMo Generatorのような基本ツールをインプットやミックスバス、さらにはCUEラインにまで自由自在にインサートできる柔軟性にも、地味ながら大変助けられています。
Q6:特にお気に入りのWavesプラグイン(3種)
Q7:Wavesシステムを使いこなすための独自の工夫やノウハウ、使い方のコツを教えてください。
新しいプラグインがリリースされた際は、いきなり現場やSRスピーカーで鳴らすことはしません。必ずスタジオのモニター環境で自前のリファレンス音源を再生し、さらに「Plugindoctor(プラグイン測定ソフト)」を用いて、特性や挙動をくまなくチェックしてから実戦投入します。
あらかじめそのプラグインの得手不得手やハマりどころ、トラブルに繋がりやすい設定をロジカルに理解しておく。そうすることで、現場で一聴した結果だけに左右されることなく、プラグインが持つポテンシャルを確実に、かつ安全に発揮させることができます。
Q8:今後のWaves eMotion LV1及びWaves製品に望む機能や改善点はありますか?
ミックスバスのマルチチャンネル(サラウンド等)対応には非常に期待しています。 また、多少の処理レイテンシーが発生しても構わないので、オプションとして「リアルタイムでのステム分解機能」が搭載されたり、Clarix LBのさらなるニアゼロレイテンシー化(および精度の向上)が実現したりすると、ライブミキシングコンソールとしてさらに唯一無二の存在になると思っています。
Q9:eMotion LV1 Classicを特にどのような方におすすめしたいですか?
特定のジャンルや層にとどまらず、音のクオリティとオペレーションのスピードを突き詰めたい、「とにかく音響に関わるすべてのエンジニアの方」におすすめしたいシステムです。
製品情報

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