Waves e-Motion LV1とTracks Liveを活用したライブ・レコーディングのセットアップ
Wavesのデジタル・ライブ・コンソールe-Motion LV1システムでは、e-Motion LV1のコントロールサーフェスとなるMac/PC、オーディオI/O、エンジンとなるSoundGrid Server、レコーディング/プレイバック用のMac/PC、これらすべてをEthernetケーブルを使って接続します。
2020.01.01
すべてをネットワークで接続するので、専用のオーディオ・インターフェースを追加で用意することなく、Mac/PCをネットワーク・スイッチに接続するだけで、簡単に低コストでマルチトラックのプレイバック(バーチャル・リハーサル)とレコーディングが可能です。ここでは、そのために必要な手順を説明します。
1. Sound Grid Driverのインストール
Waves SoundGrid Driverにはバージョン10とバージョン9の2種類があり(2019年7月現在)、ホストとなるアプリケーションによって使い分ける必要があります。
最新のe-Motion LV1を使用する場合はバージョン10である必要があり、MultiRackを使用する場合バージョン9である必要があります。
最新のeMotion LV1はバージョン9では動かすことはできません。同様にMultiRackはバージョン10では動かすことができません。
今回はLV1とTracks Liveを活用するライブレコーディング設定の解説なので、マルチトラック録音に使うMac/PCにSoundGrid Driverのバージョン10をインストールする必要があります。
Waves CentralからSound Grid Driver 10をインストールします。
もしSound Grid Driver 10が見当たらない場合、All Waves productsを選択してSearch by name欄に'SoundGrid'と入力して検索します。
インストール完了後Mac/PCを再起動するとeMotion LV1からMac/PCを認識することができるようになります。
2.eMotion LV1の設定
eMotion LV1のSET UPを開き、すべてのI/O、マシン、サーバーが正しく接続されているか確認します。
サンプリングレート、ビットレートを任意の設定にします。
もしもライブレコーディングを行うマシンLV1のSET UP画面で見当たらない場合、SoundGrid Driver Control Panelを開き、SoundGridに使用しているネットワークポートの確認、SoundGrid Driverのバージョンの確認を行なってください。
eMotion LV1のPATCHを開き各チャンネルのDirect OutをTracks Liveを使用するマシンにパッチします。(下のスクリーンショットではSoundGrid Driverを32ch分だけ有効にしていますが、最大で128chの同時収録が可能です。)
3.Tracks Live側の設定
Tracks Liveを起動します。
Preferenceを開き、InterfaceをWaves SoundGridに設定します。
デフォルトだとInputsの設定が16チャンネルまでしか表示されていない場合があるので、必要なチャンネルの数だけONにします。
LV1の入力CHに信号を入力して、TracksLiveの各チャンネルのメーターがふれることを確認します。
以上でレコーディングの準備が整いました。後はRECボタンを押すだけです。
このページではDAWにWaves Tracks Liveを使用していますが、Nuendo LiveやPro Toolsなど、CoreAudioまたはASIOに対応したDAWなら同様にレコーディング可能です。コンピューター一台あたりの最大同時再生/録音トラック数は128chです。レコーディング用のコンピューターは複数台同時接続できるので、一台はPro Toolsで、もう一台は万一のバックアップとしてTracks Liveを走らせておくこともできます。
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