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Waves Curves AQ vs Curves Equator: 2つの製品を正しく使い分けるためのTips

Waves Curves AQ vs Curves Equator: 2つの製品を正しく使い分けるためのTips

Waves Curves AQとCurves Equatorが、あなたのミックスのアプローチをどう変えるかをご紹介します。トーンの問題を解決し、音色や存在感を引き出し、これまで以上にスマートかつスピーディにプロフェッショナルな仕上がりを実現します。

2025.10.09

Index

Curves EquatorとCurves AQの違い

xover

2のプラグインは「スマートテクノロジー」という同じコンセプトから生まれました。どちらもトラックを聴き取り、必要な処理を判断し、サウンドの質と表現力を向上させます。しかし、何を直すのか、どう直すのかは大きく異なります。

それぞれの仕組みを理解することで、効率的に、かつ迷いなく良い結果を得られるようになります。

Curves Equator

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Curves Equatorは、経験豊富なミックスエンジニアのように「問題のある部分を的確に見抜き」ます。耳障りな高域、こもった中低域、不快な共鳴音を抑え、トラック本来のキャラクターは残しつつ、邪魔な要素を取り除きます。結果として、よりクリーンで焦点の合ったサウンドに。

Curves AQ

一方でAQは「センスのあるプロデューサー」のような存在です。単に問題を探すのではなく、全体の音を分析し「もっと音楽的でバランスの取れた仕上がり」へ導きます。わずか数秒で5種類のトーナルオプションを提示し、経験豊富なエンジニアが時間をかけて行うEQ作業を一瞬で実現します。

それぞれのプラグインの動作

2つは競合するものではなく、補完関係にあります。プロのエンジニアが行ってきた「修正 → 強化」というワークフローを体現するプラグインです。

Curves Equator

Curves Equatorはレゾナンス抑制専用。Learnモードで「健康な周波数分布」を学習し、それを超えた部分だけを抑制。不要な響きをピンポイントで処理。▶ 問題の修正(サージカルに整える)

Curves AQ

Curves AQは自律型のEQ。AIがトラックタイプを判別し、最適化された5種類のターゲットカーブを生成。さらにスタティックEQとダイナミックEQをブレンド可能。▶ 音の魅力を強調(音楽的に仕上げる)

5クリックで使える操作手順

Curves Equator (Learn使用時)

2

1 : トラックにインサート
2 : 問題のない箇所を選びLearn
3 : 数秒待つ
4 : Thresholdを調整
5 : Bypass比較

Curves AQ

3

1 : トラックにインサート
2 : Instrument/Mixを選択
3 : Learn → 数秒再生
4 : 提示された5つのカーブから選択
5 : Amountで処理量を調整

サイドチェイン機能の役割

Curves Equator

他のトラックを参照し、その帯域がぶつからないように自動抑制(例:ギターとボーカルの分離)。

4

Curves AQ

単なる音量ではなく「周波数の被り」を解析し、自然にダッキング。シンセベースとビートの分離などに効果的。

Curves AQのStatic EQとDynamic EQのブレンド

他のプラグインではめずらしい柔軟性により、トラックの特性に合わせた最適な処理が可能です。

5

両方を同時に動かし、スライダーで比率を調整可能

よりスマートなツールで、より良い結果を

従来のEQ作業は経験と試行錯誤が必須でした。しかし、Curves EquatorとCurves AQの登場により、その壁は大幅に下がりました。 スマート解析・アダプティブ処理・直感的なUIにより、技術的な作業はプラグインに任せ、あなたは音楽的判断に集中できます。 より意図的に、より良いサウンドを求めるなら、Curvesシリーズをぜひ試してみてください。

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