検索
DiGiGridで制作の全てが変わった:OM Factoryセミナー(その5)

DiGiGridで制作の全てが変わった:OM Factoryセミナー(その5)

ここまで4回にわたってレポートしてきた、OMFactory大島氏によるDIGiGridセミナー。今回は最終回となる「その5」をお伝えする。

2020.01.01

今一度本セミナーについておさらいをすると、

という流れだ。バックナンバーをまだご覧になっていない方は、ぜひ順番に見てほしい。スタジオ構築から機材の取り回し、制作からレコーディングの上で、アーティストとのやりとりなど、随所にチェックしたくなるポイントがある。


最終回となる今回は、実際にミュージシャンをお呼びしてレコーディングを敢行した。DiGiGrid環境を手にいれることで最もキモとなる、極めて低いレイテンシー環境。そして、複数のDAWを1つの環境にまとめ、OSやDAW間をシームレスにつなぐというポイントについて触れている。


今回の奥華子さんのレコーディングで、実際にギターを担当された森本隆寛さんの登場。通常のレコーディングとはまったく異なる手法で、Cubaseを操作する大島氏がレコーディングするのではなく、Pro Toolsを使っている森本氏のMacbook AirをDiGiGridネットワークに入れて録音を行う、というところから解説はスタートする。

このムービーはもしかすると、多くのクリエイター、ミュージシャンが経験している環境に近いかもしれない。しかし、DiGiGridを導入することによる決定的な違いが、

1:55近辺より語られる。これは他の環境には絶対になかったシーンであろう。

CubaseをOMFactrory製DAW専用PCで操る大島氏と、Pro ToolsをMacBook Airで操る森本氏。この両者が1つのI/Oを共有しているシーンは、ムービー上で「さらっと」触れられている以上に、実は衝撃的ではないだろうか。

大島氏「では、自分で録ってもらっていいですか?

セミナーを現場で見ていた私たちにとっては、レコードとなるギターソロが目の前で演奏されたという嬉しさもあると同時に、今まで体験したことのないレコーディングのスタイルを拝見したという瞬間。

この衝撃をビデオとともに体感してほしい。


セミナーのビデオとしては次がラスト。多くの方が最も気になるであろうことについて、冒頭から大島氏が触れている。

コンピューターそのものに精通し、ビンテージからモダンなものまでのアウトボードを所有し、さらに数多くのプラグイン、アクセラレーションボードなどを併用している大島氏が

『新しい(概念の)製品を導入するということは、周辺機器を考えるとなかなか難しいことだと想います。普通なら色々と買い替えをしなくてはならなかったりするので、大変です。

でも今回僕は、DiGiGridを「追加」した「だけ」です』

私のように各種の機材に慣れたつもりになって頭を固くしていると、DiGiGridの導入が「システムをすべてDiGiGrid中心に考え直さなくては」と思いがちだが、大島さんはI/Oを変えただけ、くらいの気軽さでDiGiGridを導入していることがわかる。

今まで使っていたUADなどの外部DSPモジュールもそのまま。アウトボードやハードのアンプシミュレータもそのまま。もちろんOSやDAWもそのままなのに、複数のマシンが同時に接続できて、今後の拡張性も十分ある。

DiGiGridは現在、以下のラインナップを揃えている。

本セミナーではIOSとDLSを同時に使用して、大島さんのWinマシンと、ギタリスト森本さんのMacbook Airを同時に接続して実施された。「IOSの出音の良さも聞いていただきたかったので、IOSからスピーカーへと直接アウトプットしている」ということからも、第一線の環境で使うことに耐えうるサウンドだということも証明できたのではないかと思う。

新しい概念や、新しい接続方式。DiGiGridは「新しさ」を提供しつつも、従来の感覚のまま使えるソリューションではないかと思う。

人気記事

リズム隊のミックスTips! – Vol 3 スネア処理編
リズム隊のミックスTips! – Vol 3 スネア処理編

好評連載中、オフィスオーガスタの佐藤洋介さんによる「リズム隊のミックスTips」。今回は3本目となるスネア処理編です。BFD3を使用したTips記事ですが、他社のドラム音源でも、実際のドラムレコーディングでも有効

これさえあればボーカルは完璧、なツールボックス</br>「Vocal Production」
これさえあればボーカルは完璧、なツールボックス
「Vocal Production」

ボーカル処理は多くの方の悩みのタネ  WAVESは現在220種以上のプラグインを取り揃えていますが、その中で最も人気があるのはボーカル処理に関わるツール。お問い合わせでも「ボーカル処理に使いたいのですが、

プラグインチェインを活用して作曲やミックスの作業効率アップ!WAVESの無料プラグイン「Studio Rack」をレビュー!
プラグインチェインを活用して作曲やミックスの作業効率アップ!WAVESの無料プラグイン「Studio Rack」をレビュー!

「Studio Rack」は、所有しているプラグインを読み込んで自分だけのエフェクトを組み合わせたプラグインチェインが作れるWAVESの無料プラグインです。新たに公開されたStudio Rack V14ではサードパーティ製のVST3プ

自宅でドラムを録音する方法#1: 部屋の選択と処理
自宅でドラムを録音する方法#1: 部屋の選択と処理

プロ品質のドラム録音を実現するためには、録音スペースが最も重要な要素になります。レコーディングルームを選ぶ際のポイントや、最高の結果を得るための音響処理についてご紹介します。

アタック感も調整できるディストーション!Manny Marroquin Distortion
アタック感も調整できるディストーション!Manny Marroquin Distortion

冷たいデジタルトラックに真空管の温かみを加える - Waves Genius
冷たいデジタルトラックに真空管の温かみを加える - Waves Genius

人気製品

Ultimate
Abbey Road Studio 3
Abbey Road Studio 3

数え切れないほどの傑作と伝説を生み出してきた英国アビーロード・スタジオの『Studio 3』 コントロール・ルーム。Waves Abbey Road Studio 3は、Studio 3の音響環境そのものをヘッドフォンに再現するプラグインです

Ultimate
CLA-3A
CLA-3A

ユニークで非常に透明感のあるコンプレッションカーブを持つことで知られる70年代初期のソリッドステートユニットをベースに開発されたCLA-3Aは、実機同様に素早いレスポンスと繊細な倍音歪みを提供します。オリジナ

Ultimate
Essential
CLA EchoSphere
CLA EchoSphere

Slap Delay & Plate Reverb CLA EchoSphereは、伝説的なミックス・エンジニアであるクリス・ロード・アルジ(グリーンデイ、ミューズ、ブルーススプリングスティーン等)とWAVESが共同しデザインしたプラグイン。ク

Ultimate
Bass Fingers
Bass Fingers

ベースの奏法の中でも最も微細なニュアンスを表現するフィンガーピッキング(指弾き)を再現。リアルなサウンドのベースラインや経験豊富なベースプレーヤーの個性的なサウンドを、キーボードで直感的に演奏すること

Ultimate
BSS DPR-402
BSS DPR-402

12のモードを組み合わせて多彩なダイナミクス処理が可能 BSS® DPR-402ダイナミクス・プロセッサーは、そのパンチ感と多様な用途に対応する万能さから、長きにわたりスタジオ、ライブ、ブロードキャストの現場でエン

Ultimate
Essential
C4 Multiband Compressor
C4 Multiband Compressor

C4は、マルチバンド・ダイナミクス・プロセッシングのパワーハウス。あらゆるダイナミクス処理をマルチバンドで解決します。4バンドのエクスパンダー、リミッター、コンプに加え、ダイナミックEQとスタンダードなEQ

Ultimate
CLA Drums
CLA Drums

Waves Artist Signature Seriesは、世界のトッププロデューサー、エンジニアとのコラボレーションにより生まれた目的別プロセッサーシリーズです。全てのSignatureシリーズプラグインは、アーティストの個性的なサウ

Ultimate
Essential
Clarity Vx DeReverb
Clarity Vx DeReverb

AIを使って、どんな部屋でも、どんなボーカルでも使えるようにしましょう。Clarity Vx DeReverbがその作業を代行し、プロフェッショナルなサウンドのボーカルとダイアログのレコーディングを瞬時に、最高の忠実度で

Products
Promotion
Solution
Contents
Support
Company
Instagram YouTube