保本 真吾
サウンドクリエイターとして活動していた保本真吾とライブなどのプロデュースを手掛ける August Flower が 2010 年 にプロデュースチームを結成。 SEKAI NO OWARI、ゆず、でんぱ組 inc.、Silent Siren、シナリオアート、Charisma.com、GO-BANG’S、みみめめmimi、Q-MHz等のアレンジやサウンドプロデュースを手掛ける。また、 楽曲提供や劇伴、ライブ音源制作やコンサートのサウンドプロデュースなど幅広く手掛けている。
2017.06.22
自身の制作に欠かせない愛用プラグインを選んでいただきました。
CLA-76
CLA-76 Blacky / Bluey は、60年代半ばに発売されたクラスAラインレベルリミッターアンプの異なる2つのバージョンにインスパイアされています。"Blacky"と"Bluey"の両バージョンも、オリジナル機と同様にスタジ
S1 Stereo Imager
心理音響学的な空間イメージングテクニックを採用したS1は、ステレオ・ミキシングやマスタリングなど、デジタル編集に必須となるプラグインです。
API 550
60年代後半に誕生し、API独特のパワフルかつ滑らかなキャクターを決定づけた伝説的レシプロ・イコライザーを、プラグインで再現
CLA-3A
ユニークで非常に透明感のあるコンプレッションカーブを持つことで知られる70年代初期のソリッドステートユニットをベースに開発されたCLA-3Aは、実機同様に素早いレスポンスと繊細な倍音歪みを提供します。オリジナ
Greg Wells VoiceCentric
人の声は歴史上でもっともパワフルな楽器、と言って間違いではないでしょう。ほぼすべてのジャンルでボーカルは非常に重要な地位を占めています。ミックスで自然に馴染む、完璧なボーカル・サウンドをつくり上げるた
Abbey Road Reverb Plates
1950年代に生まれたプレートリバーブは、現在まであらゆる音楽レコーディングに欠かせない要素であり続けています。60〜70年代、ビートルズやピンク・フロイドを始めとする先駆的バンドに頻繁に使用されたのがアビー
全く最新のプラグインではありませんが、S1 Imagerは「必ず」使っています。スピーカーのここ(手を広げ、スピーカーユニットの”外側”を表し)で音を鳴らしたいときですね。特に広がりのあるシンセに対して使います。パンや他のエフェクトで広げたものでは得られない広がり方をしてくれるのは、S1以外にはありません。DAW上で音を配置してくときに、エンジニアであればEQなどを使って帯域による音の配置をしていくのかもしれませんが、僕はEQのカットでスペースを作るのではなく「音場を作るように音を重ねたい」んです。その重なり方によってアレンジをしていきたいんですね。そういった音場演出を作るとき、S1 Imagerを使います。もともとはどういったツールなのか分かりませんが、僕にとってはアレンジの1つに使いたいツール。かれこれもう、10年以上は嘘偽りなく「全部」のセッションで使っています。
Abbey Road Plate Reverbは最近リリースされたプラグインですが、すぐに入手してかなりの頻度で使っています。かなりのリバーブプラグインを使ってきましたが、ナンバーワン・リバーブと言ってもいいですね。もともとEMTはすごく好きで、実機も何度も使ってきました。「プレートならではの美しさ」は、WAVESがずば抜けていいですね。
API550は大好きです。さっき「EQをなるべく使わずに」なんて言いましたが(笑)、WAVESのAPIだけは大好き。モデリング元の実機もそうですが、周波数固定のEQで、この固定の帯域がいずれもよくツボを抑えたところにあるんですよ。エンジニア的にEQに慣れていなくてもオペレートしやすい。補正を目的とするのではなく、積極的に音作りで使いたいEQですよね。僕の場合はギターに使うことが多いかな。
クリス・ロード・アルジが所有している実機をモデリングしたというCLA-76、CLA-3Aもよく使います。実機もよく使いますが、これらはプラグインとしてかなり完成度が高くて愛用していますね。他にはグレッグ・ウェルズ監修のGreg Wells Voice CentricやPiano Centricは、シンプルなのに出音がよくて気に入っていて、つい先日も使いました。
僕はミックスをすることもありますが、多くの場合ミックスはエンジニアさんにお任せすることが多いので、WAVESプラグインは「音作り」で使用することが多い。冒頭で挙げたS1などもそうですが、WAVESはシンプル操作なのに、ユーザーが求める音に最短でたどり着けるツールが多いですよね。僕自身、市場に出回る数多くのプラグインを買ったし、使ってきていると思いますが、欲しい結果に最短でたどり着けるものといえば、やはりWAVESです。
保本 真吾氏所有のWavesバンドル製品
Mercury
音楽、映像、ライブ、放送、配信、設備、インスタレーション、アーカイブ。かつては分野や過程ごとに専業だったサウンドに関わる多くの作業は、近年ますます複雑にクロスオーバーするようになっています。音楽制作だ
Abbey Road Collection
あまりにも有名なビートルズのアルバムジャケット、その信号の先には、彼らにまつわる幾つもの逸話と、音響実験によって作り上げられた名作アルバムの誕生地があります。音楽に伝説はつきものですか、21世紀の音楽、
SSL 4000 Collection
レコーディングにおいてデシダルが主流となるより前から、一貫した原音忠実なサウンドと、切れ味の良いEQ、そしてダイナミクスプロセッシングも組み込んだアナログコンソールの完全体を追求してきたのは、他ならぬSo
第一線を走るエンジニア、トラックメイカー、プロデューサー、コンポーザーの方々に「マイ・フェイバリット・プラグイン」を挙げていただき、どこに、どんな用途で使うのかを伺いました。
Nakajin(SEKAI NO OWARI)─ L3-16があることでアレンジには間違いがないな、と確信を持てるんです。
永井 はじめ(エンジニア/プロデューサー)─ 僕が手がけた作品のピッチ補正は100%Waves Tuneです。音質も、ピッチトラッキングもNo.1
古賀 健一(エンジニア)─ H-EQが登場したときやっとアナライザーつきのEQがでたと、本当に嬉しくて
保本 真吾(CHRYSANTHEMUM BRIDGE)─ S1 Stereo Imagerはかれこれもう10年以上、嘘偽りなく全セッションで使っています
藤原 暢之(レコーディングエンジニア)─ MV2は欠かせないプラグイン。わずかな調整で狙った通りに音が立ってくれる
佐藤 洋介(サウンドプロデューサー/エンジニア)─ Manny Marroquin Delayを使った瞬間、嘘のように全ての悩みが解決されたほど
鈴木 "Daichi" 秀行(アレンジャー/プロデューサー)─ MV2はコンプでもリミッターでも得られないような自然な仕上がりが好きですね
芦沢 英志(サウンドクリエイター)─ Infected Mushroom Pusherは、とにかくMAGICですよ!MAGICを上げるだけで音像が前にきます
牧野 忠義(株式会社スピンソルファ代表 / 作曲家)─ M360 Surround Managerは、ゲームに実装するサラウンドミックス時に必ず使います
福井 シンリ(作・編曲家)─ S1 Stereo Imagerは下積み時代にお世話になったエンジニアさんが愛用してたのを機に自分も虜に
Gregory Germain(ミキシング/レコーディングエンジニア)─ ヴィンテージのアナログアウトボードと同じような感覚で使える、安心できるツールといえますね。