古賀 健一
福岡県出身/レコーディング&ミックスからマスタリング、サウンドプロデュースも手がけるエンジニア。[青葉台スタジオ〜フリーランス]Xylomania Studio運営 【最近作】藍井エイル、ASIAN KUNG-FU GENERATION、amiinA、Ayasa、磯貝サイモン、official髭男dism、おおはた雄一、8otto、空想委員会、熊谷育美、黒猫チェルシー、The Songbards、チャットモンチー、D.W.ニコルズ、MOSHIMO etc…..
2018.10.19
自身の制作に欠かせない愛用プラグインを選んでいただきました。
EMI TG12345 Channel Strip
WavesとAbbey Road Studiosが、EMIが最初に製造したソリッド・ステート・コンソールである、歴史的な名機TG12345をプラグインとして復活させました。このデスクは、60年代後期から70年代のサウンドの革命期を象徴す
CLA-3A
ユニークで非常に透明感のあるコンプレッションカーブを持つことで知られる70年代初期のソリッドステートユニットをベースに開発されたCLA-3Aは、実機同様に素早いレスポンスと繊細な倍音歪みを提供します。オリジナ
Abbey Road Chambers
美しいナチュラルチェンバーリバーブから近年人気が急上昇しているディレイカスケードなど、アビーロードの第二スタジオに設置されたエコーチェンバーの豊かなサウンドは今や伝説となっています。長年に渡って失われ
CLA-76
CLA-76 Blacky / Bluey は、60年代半ばに発売されたクラスAラインレベルリミッターアンプの異なる2つのバージョンにインスパイアされています。"Blacky"と"Bluey"の両バージョンも、オリジナル機と同様にスタジ
NLS Non-Linear Summer
NLS Non-Linear Summerは、Wavesと3人のトップ・プロデューサー/エンジニアの共同開発により誕生しました。NLSは伝説のコンソール3台をシミュレート、アナログのサミング回路を1つのプラグインに集約し、トラッキン
WAVESとの付き合いはかなり長く、僕の場合は、学生の頃に購入した製品に付属してきたNative Power Pack(現 Power Pack)からこつこつとアップグレードをしてきて、現在ではMercury、SSL4000 Collection、そしてAbbey Road Collectionとほぼ全てのWAVESプラグインを所有しています。思い返せば学生の頃からなので、10年ほどの時間がかかっていますね(笑)
その後、青葉台スタジオで働いていましたのでWAVESプラグインは「当たり前のように」使っていました。もっとも慣れ親しんでいるプラグインだったのですが、普段使っているPro Toolsのバージョンが11になった際、AVIDのDSPシステムであるAAX DSPで動作できなくなったことがあり、当時は作業に困った記憶があります。
このタイミングをきっかけに、「特定のツールに依存をすることはエンジニアとして良くない」と思うようになり、一時は意図的にWAVESプラグインの使用頻度を下げていたこともありました。周囲の人たちがみなWAVESを使っていたので、「だったら自分は違う音を出したいから使わないぞ」という捻くれた理由も裏にはありましたね(笑)しかし、エンジニアとしては魅力的なプラグインがどんどん登場するということもあって、最近またWAVESに「復帰」してしまっています。やはりサウンドが素晴らしいですね。
H-EQが登場した時に「やっとアナライザー付きのEQがでた」と、本当に嬉しくて即購入しました。今でもギターの補正には欠かせないツールですね。各バンドでヴィンテージからモダン、デジタルなどEQカーブが設定できるのもありがたいですね。
僕はロックバンドの仕事が多いので、Abbey Road TG12345をドラムのトータルにコンプ、またはリミッターとして使います。
1176、LA-3AをモデリングしたCLA-76とCLA-3A。これらのコンプは多くのブランドからプラグインがリリースされているのですが、僕としてはこのWAVESのプラグインの登場によって「やっと使える1176、LA-3Aのシミュレートプラグインが出た」と感じました。リリースからは時間も経っていますが、今でも重宝しているプラグインの一つです。
実際に歴史に残るレコードで使用されたSSL、Neve、EMI TG12345の卓の歪みを再現してくれるNLS(Channel / Bus)は、Driveを6dBほどあげてドラムやベースによく使います。「攻めた」ミックスをするときには、Lineではなく”Mic” のほうを使うことでよりアグレッシブな効果を得られるので、気に入って使っています。
アビー・ロード・スタジオとの共同開発プラグインの中でもAbbey Road Chambersリバーブは新しいプラグインですが、かなり気に入って使っています。ちょうどビートルズをテーマにした楽曲をプロデュースしているタイミングでのリリースだったので、「待ってました」とばかりにそのセッションでかなり使いました。発売されたばかりのツールでも安心して使えるのは、WAVESならではですね。
古賀 健一氏所有のWavesバンドル製品
Mercury
音楽、映像、ライブ、放送、配信、設備、インスタレーション、アーカイブ。かつては分野や過程ごとに専業だったサウンドに関わる多くの作業は、近年ますます複雑にクロスオーバーするようになっています。音楽制作だ
Abbey Road Collection
あまりにも有名なビートルズのアルバムジャケット、その信号の先には、彼らにまつわる幾つもの逸話と、音響実験によって作り上げられた名作アルバムの誕生地があります。音楽に伝説はつきものですか、21世紀の音楽、
SSL 4000 Collection
レコーディングにおいてデシダルが主流となるより前から、一貫した原音忠実なサウンドと、切れ味の良いEQ、そしてダイナミクスプロセッシングも組み込んだアナログコンソールの完全体を追求してきたのは、他ならぬSo
第一線を走るエンジニア、トラックメイカー、プロデューサー、コンポーザーの方々に「マイ・フェイバリット・プラグイン」を挙げていただき、どこに、どんな用途で使うのかを伺いました。
Nakajin(SEKAI NO OWARI)─ L3-16があることでアレンジには間違いがないな、と確信を持てるんです。
永井 はじめ(エンジニア/プロデューサー)─ 僕が手がけた作品のピッチ補正は100%Waves Tuneです。音質も、ピッチトラッキングもNo.1
古賀 健一(エンジニア)─ H-EQが登場したときやっとアナライザーつきのEQがでたと、本当に嬉しくて
保本 真吾(CHRYSANTHEMUM BRIDGE)─ S1 Stereo Imagerはかれこれもう10年以上、嘘偽りなく全セッションで使っています
藤原 暢之(レコーディングエンジニア)─ MV2は欠かせないプラグイン。わずかな調整で狙った通りに音が立ってくれる
佐藤 洋介(サウンドプロデューサー/エンジニア)─ Manny Marroquin Delayを使った瞬間、嘘のように全ての悩みが解決されたほど
鈴木 "Daichi" 秀行(アレンジャー/プロデューサー)─ MV2はコンプでもリミッターでも得られないような自然な仕上がりが好きですね
芦沢 英志(サウンドクリエイター)─ Infected Mushroom Pusherは、とにかくMAGICですよ!MAGICを上げるだけで音像が前にきます
牧野 忠義(株式会社スピンソルファ代表 / 作曲家)─ M360 Surround Managerは、ゲームに実装するサラウンドミックス時に必ず使います
福井 シンリ(作・編曲家)─ S1 Stereo Imagerは下積み時代にお世話になったエンジニアさんが愛用してたのを機に自分も虜に
Gregory Germain(ミキシング/レコーディングエンジニア)─ ヴィンテージのアナログアウトボードと同じような感覚で使える、安心できるツールといえますね。