Mix with Waves 「Renaissance Maxxでベースを処理してみよう」 編
ミックスをこれから始めよう、という方は、きっと様々なウェブサイトや友人からの情報を聞いて徐々に勉強をされていくことと思います。もちろん、ミックスに正解はないので自由にやることが1番ですが、EQやコンプなどの「どこを確認すればいいのか」のアタリが分からない方には、それぞれのプラグインは非常に難しいものでしょう。
2021.07.13
ここから楽器ごとに分けて、ツールと見かたと調整をしてみるポイントを解説いたします。「これからミックスを学びたい」という方の参考になれば幸いです。使用するのはWavesの定番バンドル、10種のプラグインを収録したRenaissance Maxxです。
Renaissance Compressor
極限までシンプル、合理的に最適化されたインターフェイス、クラシックな温かみのあるコンプレッションがRenaissance Compressor(RCompressor)最大の特長です。Wavesの名作プラグインC1 Parametric Companderと、L
Renaissance Vox
ボーカル・トラックのために、特別に最適化された比類のないパワフルなダイナミックプロセッサRenaissance Voxは、圧縮、ゲート/エクスパンション、リミティングそしてレベルマキシマイゼーションの簡単で効率的なコ
Renaissance Bass
どんな種類のトラックに対しても本格的な重低音を…。Wavesが開発したMaxxBassテクノロジは、特定のハーモニクス(倍音)を付加することによってサウンドに含まれるベース成分を際立たせ、さらにはスピーカーの周波数
Renaissance Channel
Renaissance Channel(RChannel)は、Renaissanceシリーズで培われたイコライゼーション、コンプレッション、リミッティング、そしてゲートのプロセッシングを、1つのインターフェイスに融合したチャンネルストリッ
Tune-LT
正確なリアルタイム・ピッチ補正と、フォルマント処理による自然なサウンドを高いレベルで両立 フレージング、エモーション、デリバリーをすべて搭載し、素晴らしいボーカル・テイクを完成できます。ボーカル・ノー
Renaissance Equalizer
Renaissance Equalizerは、ヴィンテージモデルのフィルタカーブ、そして拡張された内部ヘッドルームを持つ、Waves全製品でも屈指の人気を誇るプラグインです。最新のGUIとリアルタイム・アナライザー(RTA)機能を備
Renaissance AXX
Renaissance Axxは特にギター、ベースなどの楽器トラックのレベルやダイナミクスを最適化するのに理想的なコンプレッサーです。Renaissance Axxは出力時のリミッター機能が内蔵されていますので、デジタルクリップが
Renaissance DeEsser
過度な“ess” や“shh”音もしくはシビランス(歯摩音)のような優れたボーカルトラックすらも無駄にしません。最先端のシビランス処理プロセッサRenaissance DeEsserは、不要な高い周波数を減少させ、ソースのインテグ
Renaissance Reverb
豊富なリバーブテイル、先進の早期リフレクションシステムそしてデュアルバンドEQとダンピングコントロール。Renaissance Reverbは、並外れた質感と濃度を持った卓越したサウンドとパフォーマンスをお届けします。
IR-L Convolution Reverb
サンプリングの結果をフィルターするのではなく、コンボルーションデータそのものを書き換えることでリバーブタイム、サイズなどをエディット可能にしたインターフェースを備えるコンボリューション・リバーブIRシリ
正直にいえば、プリセットが膨大
前回までの全3回で、キック・スネア・ハイハットのリズム3点をお届けしました。今回はリズム隊の相棒、ベースの基本的な処理の仕方。
正直なところ、Renaissance Maxxに含まれているコンプ、EQその他のプラグインには、トップエンジニアが作った「ベース向け」プリセットが大量に収録されているので、その中から曲に合うものをチョイスする、というのが最短の回答ですが、そのプリセットの意図を学ぶ意味でもご覧ください。
ベースの役割を確認しよう
ベースに必要なのは、低域を支えることと、ギターやシンセなど他の楽器とドラムをくっつける接着剤になること。これが挙げられます。
また大黒柱でもあるので、音量的にバラついていないことも大事です。柱がグラグラしないように、ベースはずっと一定の音量で曲を支える必要があるのです。
キック編でも使用した低域補強ツールのRenaissance Bassは、ベースにももちろん有効。ただし、同じ曲でキックにもベースにも使ってしまうと低域が大暴れしますので、使うならどちらか一方に絞る方がいいでしょう。挿すだけで一気に低音が豊かになります(真ん中の"Intensity"フェーダーは、かなり下げた状態でも効果大です)
リズムとコード(ギターやシンセ)との接着剤の役割、ということを言い換えると、ドラムやギターやシンセとなるべくぶつかり合わないように、という処理が必要。それにはやはり音を耳だけでなく目でも確認できるRenaissance EQです。以下をざっくりの参考に、ベースと他の楽器との繋がりが良いポイントを探してRenaissance EQで上げ下げしてみましょう。エレクトリックベースの場合、音はほとんどの場合50〜5000Hzまでの中に収まっています。
キックとの接着:50〜200Hz
ギターやシンセ、ボーカルとの接着:200〜800Hz
ボーカルやシンセやソロなどとの接着:2000〜5000Hz
どちらかを上げたら、どちらかを抑える。イントロダクション編でお話した「ミックスはお弁当箱」の例と一緒で、なるべくお互いに影響を及ぼさない範囲で「出す・抑える」をやってみましょう。何回も言いますが、音を耳だけじゃなく目でも確認できるRenaissance EQはこんなとき超便利です。
最後の課題、音量的にバラついていないこと。ベースは楽曲の土台なので、ボーカルとかギターのように抑揚が大きすぎると、とたんに不安になってしまうからです。ここは、ギターやベース向けに作られたコンプ、Renaissance AXXを使ってみましょう。面倒なパラメーターを極力排除していて、調整すべきパラメーターはたったの2つ。しかし、最高のサウンドを提供してくれます。
ベースのトラックにRenaissance AXXを立ち上げ、左側の"Thresh"スライダーを下げるだけ。潰した量を自動的に上げてくれるので、ほとんどこの1手で作業は終わり。目安として真ん中のメーターが「3〜6」の間になるくらいまで下げてみましょう。ベースらしい音圧も同時に出てきたはずです。ちなみに、シンセベースの場合はほとんどの場合、音量的に「ものすごく安定」しているので、よほどのことがない限りコンプをかける必要はありません。
この設定で「なんとなくニュアンスまで消えてしまったな」と思ったら、下にある"Attack"スライダーを右にわずかにずらしてみましょう。ニュアンスが復活するはず。
ベースがかなり大きくなったはずなので、右にあるアウトプットボリューム(Gain)でちょうどいいところまで下げて完成です。
低域を支え、リズムとコード楽器を繋ぐベースが仕上がりましたか?次はギター編をお届けいたしますね。
便利な使い方やプラグイン選択のコツなどを解説した下記Tipsもあわせてご覧ください。いずれも本バンドルに収録されるプラグインを活かせる内容になっています。
人気記事
MIXを始めよう!5つのステップでアプローチ
ミックスと一言で言っても、どこから手をつけたらいいのでしょうか。ローエンド、ボーカル、それともやみくもにフェーダーを触ることでしょうか?ご安心ください。ここでは曲を仕上げるための5つのステップをご紹介
9mm Parabellum Bullet 配信ライブの裏側
2020年6月30日に行われた9mm Parabellum Bulletの配信ライブにて、WavesLiveの先進的なライブコンソールであるe-Motion LV1と伝統と革新を併せ持つLewittのマイクを使用していただいた。 今回は9mm Parabellum Bulle
DiGiGridで制作の全てが変わった:OM Factoryセミナー(その5)
ここまで4回にわたってレポートしてきた、OMFactory大島氏によるDIGiGridセミナー。今回は最終回となる「その5」をお伝えする。
マスタリングでバッキングを目立たせたい!ボーカルを強調したい時のコツ! - Waves Genius
ボーカルの質感をお手軽に揃えたい![Greg Wells Voice Centric] - Waves Genius
冷たいデジタルトラックに真空管の温かみを加える - Waves Genius
人気製品
CLA EchoSphere
Slap Delay & Plate Reverb CLA EchoSphereは、伝説的なミックス・エンジニアであるクリス・ロード・アルジ(グリーンデイ、ミューズ、ブルーススプリングスティーン等)とWAVESが共同しデザインしたプラグイン。ク
Codex Wavetable Synth
Waves Codexは、グラニュラー・ウェーブテーブル・シンセシス・エンジンを基本とする最先端のポリフォニック・シンセサイザーで、Wavesのバーチャル・ボルテージ・テクノロジーを採用、VCF、VCA などを搭載する実際
Curves Resolve
選んだサウンドは間違いない。アレンジも決まり、トラック同士の勢いもある。なのに、ミックスが濁る... それは、複数のトラックが同じ周波数帯を奪い合っているからです。これが音のマスキングと言われる現象です。
Bass Slapper
かつてないほどのディテールとリアリスティックなサウンドを持つスラップ・ベース・プラグインが誕生しました。熟練プレイヤーのようなニュアンスとアーティキュレーション、そのすべてを生み出すことができます。ス
Nx Virtual Mix Room over Headphones
Waves Nxは、Wavesが開発した革新的テクノロジーにより、自然な奥行き、反射、広がりのあるステレオ音像といった、実際のスタジオでスピーカーを通したような音響空間をヘッドフォン上に再現し、ヘッドフォンを確か
GTR Solo
GTR Soloは、アンプ、キャビネット、コンパクトエフェクター、マイクといった全てのセッティングをコンピューター上で作り出す事ができます。Fender®、Marshall®、Vox®ほか数多くのアンプはもちろん、ディストーショ
Bass Fingers
ベースの奏法の中でも最も微細なニュアンスを表現するフィンガーピッキング(指弾き)を再現。リアルなサウンドのベースラインや経験豊富なベースプレーヤーの個性的なサウンドを、キーボードで直感的に演奏すること
Brauer Motion
いくつものグラミー賞を重ねてきたミキシング・エンジニア、マイケル・ブラウアーほど、ミックスにエモーショナルな動きを加えることに長けた人物は多くありません。コールド・プレイ、ジョンメイヤー、ジェイムス・